Exhibition of LIWS

1　めざめ
都会の鎖が俺を締め付ける。心臓は今にもオーバーヒートしそうだ。俺はタダじゃ死ねなさそうな予感がする。この旅で体のどこかが動き始めたようだ。

2　少女ヨーコと娼婦ヨーコ
彼女はいつごろか、どこかで地獄を見てしまったのだ。ヨーコの底知れぬ優しさと明るさを、その半分狂ったような目の中に閉じ込めて、その肉の中で強烈なエロスに熟成させている。

3　邪悪な弾丸
俺の中で何かが猛り狂う。この引き絞った切れんばかりの弓のような心、張りつめて今にも爆発しそうな昂まり。破壊する事の、踊り狂うことの答えは。教えろ、答えろ、俺は誰だ。

4　Like as Jesus
彼らは俺ヒロの将来に危険を察知して、さんざんやってくれたよ。だが去勢等出来るものか。俺の中にある俺以上のものが、逆に目覚めたぜ。畏れよ、ひれふせ、無明のものども。

5　Midnight Sun
シティはシャクティのミルクを含み、不吉な海綿体のように膨張し始める。そしてビルディングの冷たいエレクチオンの中に大いなる射精の兆しを見るのだ。

6　夜修羅曼荼羅
コンサートにインサートされたシャクティは蛸足配線でフル回転。炎はうねり、さかまき、生けるものすべて時を遡り、胎内時に回帰する。今や会場はエネルギーの坩堝だ。

7　崩壊-あたかも孫悟空の頭の輪のように
合理・保守社会の反動によってロボトミー化されたヒロは、内部の自由精神との葛藤で自己崩壊する。ヨーコは国家調理人に殺され、ヒロのエネルギーは幽体ヨーコの胎内に。そして身籠る。

8　母性の支配　未だ見ぬ位相の高い愛
精神体ヨーコの子。ガネーシャの弟。あらたなパラダイム。真の創造。